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変額保険とは?高利回りが期待できる理由をわかりやすく解説

変額保険とは?高利回りが期待できる理由をわかりやすく解説

日本では低金利が続いており、ひと昔前とは違って預貯金や保険だけで資産を形成するのが難しくなりました。そこで選択肢となるのが、高い運用利回りが期待できる変額保険です。

変額保険は、1つの契約で保障の準備と資産の形成が可能です。また支払った保険料は、生命保険料控除の対象であるため、所得税や住民税の節税効果も期待できます。

多忙を極め時間の確保が困難であり、他の職業よりも所得が高い傾向にあるドクターにとって、変額保険は心強い存在です。ただし本記事では、変額保険の内容や種類、メリット、デメリットについて分かりやすく解説していきます。

この記事の目次

変額保険とは?わかりやすく 仕組みを解説

変額保険とは、ご自身が支払った保険料の一部の運用先を自分自身で指定する保険です。

保険金や解約返戻金が定額である保険商品は、契約者が支払った保険料の運用先を保険会社が決めます。運用による損失を保険会社が負ってくれる一方で、加入後に景気が良くなったり市場の金利が上昇したりしても、保険金や解約返戻金などは増えません。

一方で変額保険は、契約者自身が国内や海外の株式や債券などで構成される「特別勘定」を指定して保険料を運用します。運用の実績が良いと保険金や解約返戻金は増加しますが、運用実績が悪いと減少する仕組みです。

定額保険は、契約時に保険金や解約返戻金の額が決まるため、利回りが固定された金融商品であるといえます。2021年現在、定額の保険を選んでしまうと、史上最低の水準ともいわれる低い金利が適用され続けてしまうのです。

変額保険であれば、加入後に景気が良くなったり市場の金利が上昇したりすると、運用利回りが上昇して保険金や解約返戻金を増やせる可能性があります。

「現在は低金利だから今後は金利が上昇する可能性が高いだろう」と考えて、変額保険に加入するのは合理的な判断であるといえます。

 

変額保険の種類

変額保険には、以下3つの種類があります。

  • 終身型
  • 有期型
  • 年金型

 

終身型

終身型とは、途中で解約しない限り死亡保障が一生涯にわたって続く変額保険です。終身型の死亡保険金は、運用実績にかかわらず一定である「基本保険金」と、運用実績に応じて上下する変動保険金に分かれています。

運用実績が良いと変動保険金が増加するため、万一の場合に受け取れる死亡保険金額は高くなります。一方で運用実績が悪く変動保険金がマイナスになっても、基本保険金額は最低保証されます。

ただし解約時に受け取れる解約返戻金には、最低保証がありません。そのため運用の成果によっては、解約返戻金額が支払った保険料の総額を下回る恐れがあります。

 

有期型

有期型とは、死亡保障を得られる期間(保険期間)が決まっている変額保険です。保険期間は、「60歳まで」や「20年」など、年齢または年数で設定するのが一般的です。保険期間が満期を迎えると、満期保険金を受け取れます。

有期型においても、死亡保険金には最低保証が設けられているため、契約時に定めた保険金額より増える可能性はありますが、下回るケースはありません。

ただし満期保険金と解約返戻金には最低保証がないため、運用実績が振るわないと保険金が契約時に定めた金額を下回ることがあります。

 

年金型(変額個人年金)

年金型とは、契約時に定めた年齢になると一定期間または一生涯にわたって年金が支給される変額保険です。年金の支給額は、運用実績によって変動します。

また年金型は、保険料を払い込んでいる途中で亡くなった場合、それまで払い込んだ保険料が死亡給付金として支払われるのが一般的です。

商品によっては、年金を支払う元手となる資金である年金原資や、年金の受給総額、死亡給付金に最低保証が設けられています。

 

変額保険のメリット・デメリット

ここでは、変額保険のメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。

 

変額保険のメリット

変額保険のメリットは、以下の4点です。

 

  • 運用の成果が良いと保険金や解約返戻金などが増える
  • 死亡保険金に最低保証が設けられている場合がある
  • インフレ対策となる
  • 生命保険料控除の対象である

 

変額保険は、運用成果が良いほど保険金や解約返戻金などを増やせる可能性があります。加えて死亡保険金には、基本的に最低保証が設けられているため、運用の成果が振るわなくても契約時に定めた保険金額を下回りません。

インフレとは、物価が継続的に上昇する状態です。インフレが起こると、貨幣の価値が相対的に低下するため、保険金や解約返戻金の価値も目減りしてしまいます。

しかし変額保険であれば、インフレによる金利・株価の上昇の影響によって、保険金額が上乗せされる可能性があるため、インフレ対策として活用が期待できるのです。

生命保険料控除とは、1年間で支払った保険料に応じた一定金額が、その年の所得から控除される制度です。所得から一定額が控除されることで、所得税や住民税の課税対象となる所得が減って節税効果が期待できます。

税金のメリットを享受しながら、運用による高いリターンを期待できる点も変額保険のメリットです。

 

変額保険のデメリット

変額保険は、以下の点がデメリットであると考えられます。

 

  • 運用実績が振るわないと保険金や解約返戻金などが減る
  • 満期保険金や解約返戻金には最低保証がない
  • 投資の知識が必要

 

変額保険には、株式や投資信託と同様に投資リスクがあるため、運用実績が悪いと保険金や解約返戻金などは増えません。特に満期保険金や解約返戻金には最低保証がないため、運用の実績次第で元本割れする恐れもあるのです。

そのため変額保険をはじめとした投資リスクのある金融商品のみで資産を形成するのではなく、預貯金や定額保険など元本が確保されている手段も組み合わせることが大切です。

変額保険の仕組みを理解したり、リターンが期待できる運用先を選んだりする際には投資の知識が必要となります。投資経験の浅い方や知識に自信がない方は、変額保険に加入する前に投資について学ぶ必要があるでしょう。

 

変額保険は投資性の強い保険商品であるため、仕組みやリスクなどを充分に理解したうえで加入することが大切です。

 

変額保険と投資信託の違い

投資信託とは、投資家たちから集めた資金を資産運用の専門家であるファンドマネジャーが株式や債券などで運用する金融商品です。投資信託で運用益が生じた場合は、投資額に応じて投資家に分配されます。

 

変額保険と投資信託の主な違いは、保障の有無です。変額保険は、保険期間中に亡くなったり高度障害状態になったりすると死亡・高度障害保険金が支払われます。一方で投資信託は、資産形成や資産運用を目的とした金融商品であるため保障はありません。

 

また変額保険には保障があるため、投資信託よりもコストが割高であるといわれています。 万一の保障を準備しつつ運用もしたい方は変額保険を、保障は不要で投資のみを行いたい場合は投資信託を選択するのも1つの選び方です。

 

まとめ

変額保険に加入すると、万一に備えながら資産形成ができます。指定した特別勘定の運用成果次第では、保険金や年金、解約返戻金を増やせる点がメリットです。また変額保険の死亡保険金には、多くの場合で最低保証があります。

一方で変額保険は、特別勘定の運用が奮わないと、満期保険金や解約返戻金が元本割れする場合もあります。

変額保険は、投資性の高い商品です。設計書や約款などをよく読み、不明な点があれば保険会社の担当者やファイナンシャルプランナーなどに確認し、商品内容やリスクを理解したうえで加入することが大切です。

 


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