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まだ間に合う!見落としが多い令和2年の確定申告

まだ間に合う!見落としが多い令和2年の確定申告

令和2年分より出来た新たな制度「所得金額調整控除」とは?

 

複雑化の一途をたどる所得税の確定申告ですが、令和2年分の確定申告でも改正事項の記載漏れによる不必要な納税が多数起きております。

その中で最も多いのが「所得金額調整控除」というもので、給与の収入が850万円以上の方で、下記のいずれかに該当する場合です。

  • 23歳未満の子供いる場合

  • 家族内に特別障害者いる場合

ここでポイントは「いる」という存在の点だけで、ご自身の扶養控除の対象であるかどうかは問われません。

たとえば、23歳未満のお子様がいる場合は、ご夫婦2人ともがその控除を受けることが出来ます。

 

そのため、下記のような方はいま一度確定申告書や源泉徴収票を確認してみてください。

  • 夫婦で850万円以上の給与収入の場合

  • 個人開業の配偶者(青色専従者)で850万円以上の給与収入の場合

  • 16歳未満のお子様がいて、どうせ扶養控除の金額が発生しないからと申告書に記載しなかった場合

  • 年末調整時に配偶者が扶養控除を受けているからと、家族情報の記載をしなかった場合

 

▼正しく控除が受けられているかの確認方法は下記の①から②を引いた金額が、195万円の場合です。

確定申告の場合

①申告書第1表の左上部「収入金額等」の「給与」の金額

②申告書第1表の左中部「所得金額等」の「給与」の金額

 

源泉徴収票の場合(年末調整のみで確定申告を行っていない場合)

①源泉徴収票の「支払金額」の金額

②源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」の金額

 

 

差額が195万円より多くになっている場合は、正しく控除を受けられています。

年金などがなければ、差額の上限が210万円となり、最大で15万円の差になります。

税率が40%の方であれば6万円も所得税を多く納めてしまうことになります。

 

令和2年分の確定申告の期限は令和3年4月15日までです。

すでに、申告を行った場合も申告期限までに再提出していただければ大丈夫です。

申告期限までの再提出は「修正申告」や「更正の請求」などという、既に行った申告の誤りの訂正という大ごとなものではなく、単なる出し直しとして受理されるだけなのでご安心ください。

 

上記の内容は改正初年度のため、あまり認識されておらず、税理士でも見逃しやすい項目です。

そのため、内容を極力分かりやすくするために記載に平易な文言を使用致しました。

正確な規定は下記の国税局のHPでご確認ください。

 

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1411.htm

 

 

私がこの記事を執筆しています。
田浦 俊栄
税理士法人協奏会計 代表税理士
田浦 俊栄
医師・医療機関の税務に特化した税理士法人協奏会計の代表税理士。慶應義塾大学商学部卒業。
著書にAmazon書籍のカテゴリー「病院管理学」で1か月間ベストセラー1位となった「コンサルが教えてくれない 医師の開業5つの落とし穴」等がある。
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